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コンクリート打ち放しの外観は、一見冷ややかに感じられるかもしれませんが、 現場で職人が丹精込めて作った作品です。均等にドットが配されているように見えるのは、コンクリートを流し込む際の型枠パネルとPコン(型枠パネルの押さえ金具)の跡を上下・左右に揃えて施工したことにより出来たものです。(写真1)
コンクリート打ち放しの外観と調和させるために、エレベータホールのガラス壁面のビス配置も、これに倣う形で施工されています。(写真2)
また共用廊下の壁には、敢えて成型セメント板を用いました。(写真3)
(写真1)北側外観
エアコンは天井部にビルトインし、壁面をすっきりさせることで家具配置を自在にし、居住スペースを有効に使っていただけるようにしました。 (写真4)
全階とも天井高は 2m65p。照明器具を埋め込みタイプとしたことで、部屋全体の開放感も高められました。 (写真4)
寝室として利用されるであろうプライベートスペースでは、プライバシーの保持と防音効果を考え、窓は小さめにしました。一日の疲れが安眠により開放されるように考えたからです。(写真4)
一方、パブリックスペースとなるリビングは、壁面部分を窓に開放感をもたせました。 リビングに居ながら窓一面に新宿副都心の夜景を楽しんでいただけます。(写真5)
また、障子をしつらえたことで、柔らかな光がリビングに表情を持たせます。(写真6) キッチンとの境壁をできるだけ排除し、開放感を高め、色調を白で統一し一体感を持たせました。 食品を扱うキッチンの通気性も向上しています。 (写真7)
(写真4) ビルトインエアコン・小さめの窓
(写真5)リビングからの眺望
柔と剛の対比・・ さりげなく配された和の香り
外気と光を取り入れるとともに、柔らかさや静寂をイメージさせる風情を凝縮した光庭は、近代的で硬質間のある建物全体のイメージに対比するものとしてしつらえました。(写真8) また、リビングダイニングには障子がかもす落ち着いた雰囲気が。 障子を透過した光は、朝に夕に違う色彩をそえます。(写真9)
(写真9)障子越しの柔らかな光注ぐリビング
細やかな配慮
ユニットバス・トイレに手摺・廊下部分に補助手摺を設け、高齢者や幼児に配慮しました。 トイレはスタイリッシュなタンクレスとしました。 (写真10・11・12)
玄関ドアにチャイルドロックを設備。いたずら盛りのお子様もしっかりガードします。
廊下・居室に付け鴨居を設けました。生活に彩りを添える装飾品など壁に傷跡を残さず飾ることができます。
(写真10) 玄関の補助手摺(写真右)
高層フロアでも、最大幅2m50p・奥行き1m85pのバルコニーを設けました。自然の光と風・都会の夜景までも満喫していただけます。(写真13)
構造強度はもとより、集合住宅の懸案である上下階・隣戸との生活音を軽減いたします。
都心部にありながら、落ち着いた日常生活をお過ごしいただけるよう防音性能に優れたサッシュを採用いたしました。
(写真13) 最上階バルコニーからの眺望