建築家が、今、考えなくてはいけない「環境」とは
なんだろうか?
真っ先に挙がるのは、
C02削減に代表される、自然・エネルギー環境であろう。
特に、原子力エネルギーへの不安が社会問題となるなか、
太陽光発電システムへの注目は、ますます高まる。
建設作業の効率化のあまり、既存の樹木を必要以上に伐採することも慎まなければならない。
その土地に根を張り、枝を広げ、青々と葉を茂らせる樹木は
景観はもとより、癒しや憩いを与える点でも重要な要素だ。
長く暮らしに寄り添ってきた古材などをなるべく廃棄物にしない。
旧宅などで使われていた良質な木や石には、
現在ではあまりお目にかかれない、「本物だけがもつ力」がある。
冒頭の問に対する答えはキリがない。
ただ、次代に引き継がれていくべき環境をテーマに考えるとき、
そこから新しい要素、新しい作り方が発想され、
ひいては街づくりや新たな価値観の創造につながると
信じる。
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