イリスコート
1F住戸は、前面道路からダイレクトに出入りできる独立型の「長屋スタイル」。竣工後、近所の翁が「俺も住んでみてぇな」と声をかけてきた。
イリスコート
通りに沿って設えたのは、江戸の「粋な黒塀」。高さ2m以上あるが、採光は確保。メールボックス、インターホン、表札が一体化している。
イリスコート
通気性は確保しつつも、通りからの視線を遮断できるように板の重なりを工夫した。木材の腐食を防ぐための細かな配慮を随所に施してある。
イリスコート
二重ロックの引き戸をあけて、フラットな1ルームにアプローチ。1Fへの入居をためらうことの多い女性にも人気が高い、個性的な住まい。
イリスコート
3階のロフトへは「ハコ階段」でアプローチ。現代的な建物に江戸文化をさりげなくブレンドすることで表情に変化を与え、あわせて収納力の確保を実現した。
フォレストコート
「染物」の町、新宿区・中井を代表する工房、二葉苑。1Fに工房、2Fから上が賃貸住宅。伝統文化を継承しながら、土地・資産を有効活用したアーバンデザイン事例。
フォレストコート
マンションへは、木の質感を生かした和風の門を通ってアプローチ。工房見学者とは分離しつつも、デザイン性を共有することでデザイン性を共有することでコンセプトを明確に主張した。
フォレストコート
質感の異なる素材を巧みに取り入れた工房見学用アプローチ。オーナーのアイデアで、天井のモニターで染物の歴史を見ながらガラス越しに工房をのぞめるようにした。
フォレストコート
ギャラリーの陳列棚は、富山県の知人から譲り受けた古民家で使われた梁を再利用。花見、日本そばを食べる会、大染色祭、金魚展など、季節ごとのイベントが開かれる。
フォレストコート
水草を浮かべた池、風にゆれる竹、「和」「江戸」の典型的なイメージを凝縮した庭。敷地・建物の至るところに、歴史をなにかの形で受け継ぐものを設えた。
T氏邸
半世紀以上前に建てられた旧宅を改修。モダンでありながらも和の伝統を踏まえた建築手法で、旧宅に使われていた良質な素材、そして、オーナー一族の歴史と記憶を未来に継承する。
T氏邸
玄関前から庭の見える離れを望む。昔から庭師が丹念に世話をしてきた旧宅の庭をそのまま生かす。
T氏邸
蕎麦打ちコーナー。天袋、地袋は旧宅にあったもの。蕎麦打ち棒は、垂木に使われていたヒノキを削った。本物の持つ力を未来に継承するのは、デザイン力と「粋」なアイデア。
T氏邸
旧宅に使用されていた欄間、茶室、茶道具、木材など、良質な素材を可能な限り再利用するのも、デザイン力のひとつだと考える。
T氏邸
「離れ」から玄関正面の庭を望む。通常、壁で囲われることの多い和室の一角を、柱一本で構成。景観をダイナミックに室内空間に取り入れた
セルクル落合
障子越しの柔らかな光注ぐリビング。大きな全面窓にカーテンやブラインドを用いず、障子を使用し、開閉の度合いに応じて得られる絵画的な面白さとともに、落ち着いた空間を演出。
セルクル落合
玉砂利を敷詰めた光庭。建物に光と風、自然を取り込む和の風情ある坪庭。