建物名称 |
シャトー赤坂台 503号室 |
建設地 |
東京都港区赤坂 |
主用途 |
集合住宅 |
延床面積 |
55.48u |
構造 |
RC造 |
階数 |
地上7階 5階(503号室) |
竣工 |
2003年11月 |
【シングルキャリアをターゲットに全面リニューアル】
築32年(1971年12月竣工)の分譲マンション・シャトー赤坂台503号室を全面的にリフォームしました。「シングルキャリア女性」をターゲットに、お客様のおもてなしを想定した十分なオープンスペースの確保と白を基調とした明るい内装をコンセプトとしました。具体的なリフォームとしては、工事前の躯体(スケルトン)を大きくは変えずに、リビングルーム、ベッドルームの2部屋を基本としています。そして、全ての部屋・スペースが一つのオープンスペースとなるような空間作りを第一に考えました。
リビングルームにお客様とのパーティスペースとして機能するキッチンスペース・ダイニングスペースを設けました。元来の階高が2・45mとスペース的に低かったため、床組を取り除いて2・75mまで広げています。キッチン・ダイニングスペースは元もとの2・45mの階高とし、一段高い位置となっているので結果的にステージ状に部屋を見渡せるようになり、空間的に広さと面白みを演出しています。
ベッドルームは、工事前の間仕切りプランをそのまま生かしていますが、あえてドアを設けていません。つまり、通路、ベッドルーム、リビングルームを連続した空間とすることで、オープンな空間作りを行っているのが大きな特徴です。また、バスルームは玄関スペースとの間仕切りをガラスで仕切っています。住宅としては珍しいともいえるガラス仕切りですが、閉鎖的になりがちな通路をより開放的な空間としています。
【環境建築設計が考えるリニューアル・リフォームとは】
住宅(躯体=スケルトン)を大事に長く生かしていくということです。これまでのように作っては壊すという時代は終わりました。建物は私たちの築いてきた大事な社会資本です。残せるものは残したい。地球環境やコストの面からも、しっかりとした建物を長く使っていくという考え方になってきています。
スケルトンをしっかり作り、2世代3世代に渡って使い、そしてその中で内装(インフィル)をその時代と家族構成に柔軟に合わせて作り変えていくことが大事だと私どもは考えています。
そこには、新築、リフォームの区別もありません。空間をどう作り生かしていくか、費用をかけずに、シンプルに徹し、楽しい生活を実現する…。
私どもはこれらをトータルで考え、皆様に喜んでいただける建物・設計を提供していきたいと願っています。
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